研究院オリジナル 「新たな質の生産力とは、ビックデータとインターネットを結合したものであり、生産効率と製品の質を向上させられるものと言えるだろう。これらの分野の生産と関連するビジネス実践、これらの分野から誕生する製品やサービスは、我々が捕捉すべきものだ」と近藤修司氏は語った。
日本企業(中国)研究院と環球網の合同企画によるトップ・インタビュー番組『企事録·言談霓虹』の2024年4月26日放送分で、旭化成株式会社執行役員・中国総代表、旭化成(中国)投資有限公司董事長・総経理を務める近藤修司氏は、「新たな質の生産力」に対する自身の理解について語り、旭化成の製品が中国の「新・三種の神器」などの新興産業に対して果たした貢献について紹介した。
番組司会者および日本企業(中国)研究院の陳言院長との対談で、近藤氏は自社が手掛ける「マテリアル・住宅・ヘルスケア」の三大分野に特化した業務の内容を紹介し、また中国事業の重点の一つは、自社の業務によって中国における新たな質の生産力の発展に貢献することだと語った。
近藤氏は上記の点に関して、中国企業と展開する「共創」の意義を強調した。近藤氏の紹介によると、旭化成は蘇州、深セン、上海に共創研究室を設立し、ヘルスケア、自動車などの業務分野における自社の先進技術を提供して、中国企業と共同開発を展開しており、上々の成果を上げている。
旭化成は化学工業業界の大手で、同社が手掛ける化学工業や住宅、医薬、半導体といった多くの分野の製品は世界中の業界で無視できない地位を占めている。専門的な実力と業界での影響力はその一例であり、旭化成の名誉フェローである吉野彰氏は、充電式リチウムイオン電池分野での画期的な貢献により、2019年にノーベル化学賞を受賞した。