国道一号線の風景街道を北京から一路北に向かい、約6時間、480キロを走ると内蒙古自治区赤峰市ウランブトン(烏蘭布統)に到着する。


6時間のドライブで、一部京承高速を走った以外は、すべて基本的に省道を走り、道幅も狭く、一車線しかない所も多かったが、こういう場所ほど景色が美しく、運転も次第に楽しいものとなっていった。


調べてみると、モンゴル語でウランブトンとは、「赤い甕状の山脈」という意味だそうで、山がそれほど高いことはないだろうと思っていたら、案の定、走っていくと山々がそびえたってはいるものの、その高さは数十メートルあるいは100~200メートルほどしかなく、数十キロにわたって綿々と続いていた。秋になると夕日に照らされているかのように山じゅうが赤く染まるが、山を通り過ぎると、今度は朽葉色の世界となった。草は黄色くなり、低木は木の幹すら見えず、草よりもさらに鮮やかな黄色となり、目に入る世界すべてが黄色一色に染まっていた。


曲がりくねった道が赤と黄が互い違いになった山なみの中を走り、時に牛や馬が悠然と草を食んでいて、ここが北京からたった100キロのところであるとは思えなかった。喧噪もなければ、交通渋滞もなく、ただ一人、目の前に広がる美しい景色を満喫した。


戦前の赤峰は「熱河」と呼ばれており、熱河という地名が北京の一般人からははるか遠くなったのと同じように、ウランブトンもはるか遠くにあると思っていたのに、実際には6時間の道のりが3、4時間ほどにしか思えず、すぐに到着した。


赤峰の総面積は日本の国土の四分の一程度で、人口は400万にも満たず、一人あたりのGDPは5万元ほどで、北京の四分の一程度だ。日常的にミルクティーを飲み、焼いた牛や羊の肉、そしてシュウマイを食べ、炒め物の中でもピーマンとジャガイモの細切り炒めが絶品だった。普通のレストランでピーマンとジャガイモの細切り炒めを一皿頼むと、運ばれてきて驚いた。量が北京で頼んだときの3倍もあって、この一皿だけでおなかいっぱいになり、他の料理が必要ないほどだった。


内蒙古は石炭や非鉄金属の生産で知られていて、赤峰も同様なのだが、ここ数年、鉱物の採掘にはきわめて厳しい制限がかけられているためか、道沿いで採掘や精錬が行われているのを目にすることはなかった。


泊まったホテルの経営者によると、「9月20日から10月10月頃にかけてが、ウランブトンの秋がもっとも美しい時期です」。ここは夏も冬も他の地方よりも長く、夏の緑の草原、冬の白い雪も美しいには違いないが、秋の紅葉に比べると少し見劣りがするようだ。


筆者は日本企業(中国)研究院執行院長の陳言です。中国日本商会HPから転載しました。


https://www.cjcci.org/Site/cjcci_org/Upload/20241011/Tmp/24101103249a453.pdf?

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