「日本でも新型コロナウイルス服用薬が開発されているのに、どうして米ファーザーしか知られていないのか」は、2022年2月22日に公表してから、数多くの読者からコメントを頂戴しました。その中の一部分を転載します。

塩野義を通してと日本の製薬業界についての記事を拝見しました。イノベーションが起こりにくいのは、この業界だけではなく、日本人のリスクを取ることを避ける体質が強いため、なかなか新しいことに一歩踏み出せない。踏み出す人がいたら、それを讃えることはせず、むしろ引いてしまう。このような体質がいつのまにか政府、会社、個人にまで蔓延してしまっていると感じてます。製薬業界だけではなく、その他の業種でも同じような影響があるため、グローバルで進むイノベーションから取り残されてしまう。私は、このような日本の状況を非常に憂いています。
(ある製薬企業の読者から)

日本のワクチン開発の遅れ、今までの経緯、日本人の考え方が影響しているのは確かですね。私が気になっているのは、日本政府の以前からの治療薬の承認不承認。確証がないのであまり言えないのですが、米が承認すれば、日本もすぐに特例承認。当初インフルエンザ治療薬のアビガン(富士フィルム)が効くと言われてましたが、結局承認されなかったような。

ワクチンもファイザー、ファイザーって、得体の知れないm-RNAワクチン、高齢者の私は仕方ないから接種しましたが、仲間の中には今までののようなワクチン打ちたいと言う人までいました。莫大な利益のある産業ですから何があるかわかりません。

今、塩野義は治療薬の治験をしているようですが、同レベルなら承認してほしいです。塩野義は千葉大学と組んでスプレー式のワクチンも開発中らしいです。まさか米企業が開発するまで承認しないなんてことはないことを祈ります。
(神奈川県の読者から)

ありがとうございました。たいへん参考になります。私も日本のワクチン開発は1990年代のエイズ薬害問題から影響を受けたと思います。その薬を製造したみどり十字は、責任を認め、巨額の賠償金を支払いました。それ以来、日本のワクチン製造技術は衰えてしまいました。
(マスコミに勤める読者から)

ありがとうございます。日本政府の産業政策は残念な限りです。コロナのワクチンも日本発のものがなかなか出てきません。塩野義も遅れていますし、米ノババックスと組んで日本で製造予定の武田薬品も遅れています。なぜ日本だけこんなに時間がかかるのか不思議でしたが、経営リスクのお話を読み、納得しました。が、海外のワクチンに日本政府が契約で責任を持つのであれば、日本国内の製薬メーカーに対しても同様の対応をして、製薬メーカー側の経営リスクを政府としてなぜ支援しないのか不思議です。いつも先生のレポートはとても勉強になります。
(日本のあるメーカーの読者から)

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