『必読』ダイジェスト 経済成長をけん引する「3頭立ての馬車」の1頭である「投資」の役割は軽視できない。新年は始まったばかりだが、多くの地方でビッグプロジェクトの起工式が集中的に行われ、「安定的成長」が意図するところが強烈に浮かび上がった。国内メディアの見方によると、1月3日当日、四川、安徽、上海等6地方(省レベル)でビッグプロジェクトの起工式が集中的に行われ、その投資総額は1兆5000億元を上回った。
投資プロジェクトから見ると、インフラ整備、民生・社会事業等の伝統的なインフラプロジェクトのほかに、経済のモデルチェンジを推進し、高品質の発展をけん引する戦略的新興産業も含まれる。
1月3日、四川省政府は全省の第1四半期の重要プロジェクトの現場で推進イベントを組織した。関連プロジェクトは423件、投資総額は7483億7000万元に達し、ここにはエネルギー、交通、水利、現代産業、教育・衛生、都市再開発等の分野も含まれている。
同じ日に、安徽省の第1四半期投資、重点プロジェクト事業推進イベントが合肥で行われたが、起工プロジェクトは1017件、総投資額は7069億1000万元におよび、製造業、インフラ整備、民生プロジェクト等の幅広い領域を網羅し、そのうち製造業プロジェクトの投資額が総投資額の70.8%を占めている。
政府の最近の一連の姿勢から見ると、安定的な「投資」が依然として2023年の経済活動の重点になっている。2022年12月に開かれた中央経済工作会議が国内需要の拡大強化を2023年の重点任務として、「投資」の「キーポイントとなる役割」の十分な発揮を強調している。
メディアの統計によると、1月4日正午までに、17省及び有力都市である計画単列市が第1四半期あるいは1月の特別債発行計画を発表。その発行総額は7865億元に達し、そのうち1月の発行総額は3151億元となっている。
あるアナリストは次のように分析している。2023年の目標財政赤字率は上方修正が有望であり、新規特別債額は4兆元前後に達する。このほか、昨年新たに起工したプロジェクトは銀行ローンの大規模な流入を継続し、2023年のインフラ整備のスピードアップは、あるいは6%前後に達し、そのうち第1四半期には二けたの成長を維持するかもしれない。
(『日系企業リーダー必読』2023年1月5日記事からダイジェスト)